長年、30年近く購読を続けている雑誌があります。 人間学を学ぶ月刊誌「致知(ちち)」です。 この雑誌名「致知」は、 中国古典・四書五経のひとつ「大学」にある 「致知在格物(ちちはかくぶつにあり)」から引いたものだと、 発行人の藤尾秀昭氏が語られていました。 「致知」との出会いは、30歳の頃。 書店の雑誌コーナーで目にしました。 表紙には「致知」の文字だけが大きく強調され、 グラビア写真などは一枚もありません。 「何だ、この雑誌は?」 と思って、すぐに書棚に戻しました。 当時、本屋には週に2〜3回通っていました。 大学を卒業してすぐに今の会社に入り、 社会人としての体系的な教育を受けないまま (名刺交換の方法や電話応対といった基本動作も知らないまま) 仕事をしていたのです。 現場のことは、見て覚えました。 配管工の仕事もこなし、 住宅建築についての知識は増え続けていましたが、 ビジネスマンとしては、まっさらな状態でした。 それで、ビジネス書を読み漁っていたのです。 そうした書籍とは、まったく色合いの違う「致知」。 書店に行くたびに気になりはじめ、 しばらく経ってから、とうとう購入しました。 読んでみても、よく分からない言葉ばかりで、 正直、ちんぷんかんぷんでした。 それでも、誌上に登場される方々が ご自身の人生経験から語られていることは、 紛れもない事実です。 なんだかインスパイアされてしまい、 そのまま年間購読を申し込んでしまいました。 その最新号が「致知」10月号です。 特集は「運をつかむ」。 巻頭には「総リード」と呼ばれる、 発行人・藤尾秀昭氏による特集の解説があります。 運をつかむ(強くする)には、徳を積むこと。 そのための条件として、次の3つが語られていました。 第1の条件 「与えられた環境の中で運命を呪ったり、不平不満を言ったりせず、最高最善の努力をする」 第2の条件 「自反尽己(じはんじんこ)」 自らを反省し、己を尽くすこと。 第3の条件 「立場にあぐらをかかない」 『なるほどなぁ』と思うと同時に、 自らの言動を振り返りました。 反省するばかりです。 30年近く読み続けてきても、 毎号、新しい気づきがあります。 毎月「致知」に向き合うことは、 自分らしさ...
「AIに仕事が奪われる」 この言葉、昨年あたりから耳に入ってくるようになりました。 AIエージェントが日本でもブレイクしだした2月頃からは、 本当に頻繁に見聞きします。 AIエージェントの導入が遅かった当社でも、 粛々と実装が進んで います。 そして、AIエージェントが動くことによって、 見える化・測れる化も一緒に進んで いきました。 そこで痛感したことがあります。 ムダな作業、非効率な作業が、 いかに多かったか、ということ です。 仕事を任せることが、 そのままブラックボックス化を推進していました。 私のマネジメントの過ち です。 さて、「AIに仕事が奪われる」という表現は、 もっぱら職業のカテゴリーで語られています。 その中には、事務職もあります。 現状で感じているのは、こういうことです。 ムダな作業や非効率な作業に従事する事務職は、確かに不要になる。 けれども、AIの方がいい領域があるのと同じように、 人の方がいい領域も、きっちりとある。 奪われているのは職業ではなくて、 これまで誰も測れなかった「ムダな作業」の方なのだと思います。 当社のAIエージェントは、Claude CodeとCodexを使用しています。 7月時点ではClaude Codeのみでしたが、 Codexも動かすようになってから改善のスピードが加速しました。 8月は、毎日のようにシステム改善を行っている状況です。 その急速な変化には、スタッフも対応しなければなりません。 これまでの働き方のパターンが壊れていくので、 大変だと思います。 だからこそ、任せきりにしないこと。 見えるようにしておくこと。 そして、人の方がいい領域を、人に残しておくこと。 そこは私の仕事だと思っています。 明後日から9月です。 9月も、変化(進化)のスピードは さらに速くなる見込みです。