10月に入りました。 秋と言えば、何を思い浮かべますか? やはり、食欲の秋でしょうか。 さて、またしても住宅ローンの金利が上がりました。 固定金利型の「フラット35」です。 変動金利型の住宅ローンも上昇しており、 これから住宅ローンを借りる方は、 「固定と変動、どちらが正解なの?」 と、 これまで以上に迷われているように感じます。 先日、ある銀行の方とお話ししていたところ、 今後は支店での住宅ローン審査をやめて、 ローンセンターに集約していくとのことでした。 支店では決裁できない案件が多いため、 合理的な措置なのだそうです。 ということは、 家を買いたい方が支店の窓口に相談に行っても、 断られてしまうケースが多かった、ということなのでしょうか。 収入や勤務先などの個人情報を金融機関に提出し、 審査を受ける。 その結果が 「お貸しできません」 となれば、 どんよりした気持ちになってしまうのも無理はありません。 金利タイプを選ぶことよりも、 「どこから住宅ローンを借りるのか」のほうが、 難しくなってきたように感じます。 (あくまでも、私の個人的な感想です。) また最近は、ご夫婦それぞれがローンを組む「ペアローン」を選ぶご家庭が増え、 返済期間を40年、50年とする方もいらっしゃるそうです。 住宅ローンアドバイザーとしての見方もありますが、 私個人としては、どちらもあまりおすすめしたくありません。 では、新築の価格が下がるのを待てばいいのでしょうか? 残念ながら、戸建住宅もマンションも、 現時点では価格が下がる見通しは立っていません。 資材価格はさらに上がりそうな状況ですし、 職人さんの数も減り続けていて、 人手不足は解消するどころか、歯止めがかかっていません。 つまり、建築コストは今後も上がっていく傾向にある、ということです。 それに、3年先、5年先まで賃貸で暮らしながら待つとなると、 その間に支払う家賃のほうが、 金利や物件価格の上昇分より少なく済むとは限りません。 では、どうすればいいのでしょうか。 私のおすすめは、まず「ライフプランニング」をすることです。 今のご家族の状況で、 どんな選択肢があるのかをきちんと把握したうえで、 ご家族でじっくり話し合って決めていただく。 それが...
今週の木曜日、10月1日から、 カスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」への対策が、 企業の規模を問わず、すべての事業主に義務づけられます。 お客様からの理不尽な要求や暴言から、 働く人を守るための仕組みを、 会社として整えなさい、というものです。 私どものような小さな会社も対象です。 ニュースでこの話題を見るたびに、 私はある言葉を思い出します。 「お客様は神様です」 昭和を生きてきた私たちの世代なら、 一度は耳にし、口にもしてきた言葉だと思います。 そして、カスハラの場面でも、 この言葉が持ち出されることがあるそうです。 「客は神様なんだから、言うことを聞け」と。 ところが、この言葉の生みの親である 歌手の三波春夫さんは、 まったく違う意味で使っておられたのです。 三波さんが言いたかったのは、 神前で祈るときのように雑念を払い、 澄み切った心で歌い、お客様に喜んでいただく、 という、歌い手としての心構えだったそうです。 「客なのだから、何を要求してもいい」 という意味は、どこにもありません。 私はこのことを知ったとき、 少しドキッとしました。 言葉の意味を、ずいぶん都合よく 取り違えてきたのではないかと。 もうひとつ、ドキッとした話があります。 労働組合のUAゼンセンが行った2024年の調査では、 迷惑行為をした相手は、男性が約7割。 推定年齢では、50代以上が約4分の3を占めていました。 ……私の世代も、他人事ではありません。 「昔はこれくらい普通だった」 「こっちは金を払っている客だぞ」 そんな感覚が、どこかに残っているのかもしれません。 振り返ってみると、私にも心当たりがないわけではありません。 銀行の窓口で待たされたとき。 役所の手続きが思うように進まないとき。 電話がなかなかつながらないとき。 声を荒げたことはなくても、 つい語気が強くなったり、 ため息まじりの顔をしてしまったことは、 正直あったように思います。 窓口の向こうにいる人も、 誰かの家族であり、 仕事を終えれば私たちと同じ生活者です。 私は仕事柄、 お客様からご相談を受ける立場でもあり、 職人さんや業者さんにお願いする立場でもあります。 両方の立場を経験してきて思うのは、 よい仕事は、...