今日は二級建築士の設計製図試験日です。 10時35分から25分間の注意事項等の説明があり、 11時00分から16時00分まで、5時間の設計製図試験になります。 お昼休憩はありません。 この5時間を「長い」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、 受験者にとっては、あっという間に過ぎてしまうはずです。 今年の課題は 「商店街に建つ併用住宅(木造3階建て)」 です。 1階が店舗、2階・3階が住宅という構成になるかと思います。 以前は一級建築士でなければ取り扱えなかった木造3階建ての設計ですが、 2025年4月の法改正で、二級建築士でも扱える ようになりました。 ところで、 「商店街の店舗併用住宅」と聞いて、 皆さんはどんな風景を思い浮かべますか。 何となく、昭和の商店街をイメージされるのではないでしょうか。 空き店舗が増え、やがて空き家になり、寂れていく商店街。 それが社会課題になっているのが、今の日本です。 試験の課題そのものが、 時代の宿題を映しているような気がしてなりません。 さて、ここで建築士の数について、少し書いておきたいことがあります。 一級建築士の登録者は、 約38万人 (令和7年)。 毎年、微増しています。 ところが、 実務(設計・工事監理)を行える建築士事務所に所属する一級建築士は、 約13万人(令和7年)。 さらに重複登録があるため、 実際には約10万人弱 とのことです。 そのうち 50代以上が約7割、60代以上が約4割 。 20代は、なんと1パーセント しかいません。 将来的に一級建築士が著しく減少する見通しのため、 大学在学中に受験できるようにという動きもあります。 二級建築士も、似たような状況です。 登録者は 約80万人 (令和7年)。 そのうち 建築士事務所に所属する二級建築士は、約8万人 です。 資格に合格しても、実務者として活躍する人が少ない。 これが建築士の実情 です。 所属建築士になると、 3年ごとの定期講習と考査を受けなければなりません。 建築基準法をはじめ、関連法令の改正が続きますから、 その学習も必要です。 年々、責任が重くなっている印象があります。 『建築士としての仕事なんて、やってられない』 そう思ってしまう資格者が増えているのではないか、と...
長年、30年近く購読を続けている雑誌があります。 人間学を学ぶ月刊誌「致知(ちち)」です。 この雑誌名「致知」は、 中国古典・四書五経のひとつ「大学」にある 「致知在格物(ちちはかくぶつにあり)」から引いたものだと、 発行人の藤尾秀昭氏が語られていました。 「致知」との出会いは、30歳の頃。 書店の雑誌コーナーで目にしました。 表紙には「致知」の文字だけが大きく強調され、 グラビア写真などは一枚もありません。 「何だ、この雑誌は?」 と思って、すぐに書棚に戻しました。 当時、本屋には週に2〜3回通っていました。 大学を卒業してすぐに今の会社に入り、 社会人としての体系的な教育を受けないまま (名刺交換の方法や電話応対といった基本動作も知らないまま) 仕事をしていたのです。 現場のことは、見て覚えました。 配管工の仕事もこなし、 住宅建築についての知識は増え続けていましたが、 ビジネスマンとしては、まっさらな状態でした。 それで、ビジネス書を読み漁っていたのです。 そうした書籍とは、まったく色合いの違う「致知」。 書店に行くたびに気になりはじめ、 しばらく経ってから、とうとう購入しました。 読んでみても、よく分からない言葉ばかりで、 正直、ちんぷんかんぷんでした。 それでも、誌上に登場される方々が ご自身の人生経験から語られていることは、 紛れもない事実です。 なんだかインスパイアされてしまい、 そのまま年間購読を申し込んでしまいました。 その最新号が「致知」10月号です。 特集は「運をつかむ」。 巻頭には「総リード」と呼ばれる、 発行人・藤尾秀昭氏による特集の解説があります。 運をつかむ(強くする)には、徳を積むこと。 そのための条件として、次の3つが語られていました。 第1の条件 「与えられた環境の中で運命を呪ったり、不平不満を言ったりせず、最高最善の努力をする」 第2の条件 「自反尽己(じはんじんこ)」 自らを反省し、己を尽くすこと。 第3の条件 「立場にあぐらをかかない」 『なるほどなぁ』と思うと同時に、 自らの言動を振り返りました。 反省するばかりです。 30年近く読み続けてきても、 毎号、新しい気づきがあります。 毎月「致知」に向き合うことは、 自分らしさ...