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住宅ローンは「どの金利か」より「どこで借りるか」の時代に

10月に入りました。 秋と言えば、何を思い浮かべますか? やはり、食欲の秋でしょうか。 さて、またしても住宅ローンの金利が上がりました。 固定金利型の「フラット35」です。 変動金利型の住宅ローンも上昇しており、 これから住宅ローンを借りる方は、 「固定と変動、どちらが正解なの?」 と、 これまで以上に迷われているように感じます。 先日、ある銀行の方とお話ししていたところ、 今後は支店での住宅ローン審査をやめて、 ローンセンターに集約していくとのことでした。 支店では決裁できない案件が多いため、 合理的な措置なのだそうです。 ということは、 家を買いたい方が支店の窓口に相談に行っても、 断られてしまうケースが多かった、ということなのでしょうか。 収入や勤務先などの個人情報を金融機関に提出し、 審査を受ける。 その結果が 「お貸しできません」 となれば、 どんよりした気持ちになってしまうのも無理はありません。 金利タイプを選ぶことよりも、 「どこから住宅ローンを借りるのか」のほうが、 難しくなってきたように感じます。 (あくまでも、私の個人的な感想です。) また最近は、ご夫婦それぞれがローンを組む「ペアローン」を選ぶご家庭が増え、 返済期間を40年、50年とする方もいらっしゃるそうです。 住宅ローンアドバイザーとしての見方もありますが、 私個人としては、どちらもあまりおすすめしたくありません。 では、新築の価格が下がるのを待てばいいのでしょうか? 残念ながら、戸建住宅もマンションも、 現時点では価格が下がる見通しは立っていません。 資材価格はさらに上がりそうな状況ですし、 職人さんの数も減り続けていて、 人手不足は解消するどころか、歯止めがかかっていません。 つまり、建築コストは今後も上がっていく傾向にある、ということです。 それに、3年先、5年先まで賃貸で暮らしながら待つとなると、 その間に支払う家賃のほうが、 金利や物件価格の上昇分より少なく済むとは限りません。 では、どうすればいいのでしょうか。 私のおすすめは、まず「ライフプランニング」をすることです。 今のご家族の状況で、 どんな選択肢があるのかをきちんと把握したうえで、 ご家族でじっくり話し合って決めていただく。 それが...

「お客様は神様です」は、そういう意味ではありませんでした

今週の木曜日、10月1日から、 カスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」への対策が、 企業の規模を問わず、すべての事業主に義務づけられます。 お客様からの理不尽な要求や暴言から、 働く人を守るための仕組みを、 会社として整えなさい、というものです。 私どものような小さな会社も対象です。 ニュースでこの話題を見るたびに、 私はある言葉を思い出します。 「お客様は神様です」 昭和を生きてきた私たちの世代なら、 一度は耳にし、口にもしてきた言葉だと思います。 そして、カスハラの場面でも、 この言葉が持ち出されることがあるそうです。 「客は神様なんだから、言うことを聞け」と。 ところが、この言葉の生みの親である 歌手の三波春夫さんは、 まったく違う意味で使っておられたのです。 三波さんが言いたかったのは、 神前で祈るときのように雑念を払い、 澄み切った心で歌い、お客様に喜んでいただく、 という、歌い手としての心構えだったそうです。 「客なのだから、何を要求してもいい」 という意味は、どこにもありません。 私はこのことを知ったとき、 少しドキッとしました。 言葉の意味を、ずいぶん都合よく 取り違えてきたのではないかと。 もうひとつ、ドキッとした話があります。 労働組合のUAゼンセンが行った2024年の調査では、 迷惑行為をした相手は、男性が約7割。 推定年齢では、50代以上が約4分の3を占めていました。 ……私の世代も、他人事ではありません。 「昔はこれくらい普通だった」 「こっちは金を払っている客だぞ」 そんな感覚が、どこかに残っているのかもしれません。 振り返ってみると、私にも心当たりがないわけではありません。 銀行の窓口で待たされたとき。 役所の手続きが思うように進まないとき。 電話がなかなかつながらないとき。 声を荒げたことはなくても、 つい語気が強くなったり、 ため息まじりの顔をしてしまったことは、 正直あったように思います。 窓口の向こうにいる人も、 誰かの家族であり、 仕事を終えれば私たちと同じ生活者です。 私は仕事柄、 お客様からご相談を受ける立場でもあり、 職人さんや業者さんにお願いする立場でもあります。 両方の立場を経験してきて思うのは、 よい仕事は、...

自分の仕事を、AIに説明してもらいました

今日は、少し照れくさい話を書かせてください。 自分の名刺の話です。 私の肩書きには、こう並んでいます。 ・一級建築士 ・宅地建物取引士 ・ファイナンシャルプランナー(AFP) ・公認 不動産コンサルティングマスター ……長いですよね。 正直なところ、お渡しするたびに 「資格自慢をしているみたいで、どうもなあ」 と思っておりました。 そこで先日、ふと思い立ちまして、 GoogleのAIである「Gemini」に聞いてみたのです。 「この4つの資格を合わせて持つと、 お客さんにどんな仕事を提供できますか」 自分のことを、AIに聞く。 我ながら、ずいぶん妙なことをしたものです。 ところが返ってきた答えが、 私が20年以上かけて言葉にできずにいたことを、 あっさり言い当ててしまいました。 長い回答でしたが、要するにこういうことでした。 「窓口ひとつで、全体を見て決められる」 これに尽きます。 どういうことか、ご説明します。 たとえば、こんなご相談があったとします。 「親が施設に入ることになった。 誰も住まなくなる実家を、どうしよう」 このとき、多くの方はどこかに相談に行かれます。 さて、どこへ行くか。 不動産屋さんに聞けば── 「売りましょう。今なら高く売れますよ」 ハウスメーカーに聞けば── 「アパートを建てましょう。相続対策になりますよ」 リフォーム屋さんに聞けば── 「直して貸しましょう。もったいない」 税理士さんに聞けば── 「まず税金の試算をしましょう」 みなさん、嘘は言っていません。 それぞれの専門の立場から、正しいことをおっしゃっています。 ただ、どの答えも 自分の商売の側から見た答えなのです。 業界では、これを 「ポジショントーク」 と呼びます。 相談する相手を変えると、答えが変わる。 家の一生を左右する判断が、 「たまたま最初に誰へ相談したか」で決まってしまうことが、 実際にあるのです。 実家の話に戻ります。 選択肢は、売るか貸すかの二択ではありません。 ・耐震改修と断熱改修をして、賃貸に出す ・解体して、更地でお渡しする ・敷地の一部を売り、残りにご自身の家を建てる ・小規模宅地等の特例を活かした組み替えをする ・そのまま持ち続け、数年後の売却に備える ...

20代は、わずか1パーセント 〜建築士という仕事のこれから〜

今日は二級建築士の設計製図試験日です。 10時35分から25分間の注意事項等の説明があり、 11時00分から16時00分まで、5時間の設計製図試験になります。 お昼休憩はありません。 この5時間を「長い」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、 受験者にとっては、あっという間に過ぎてしまうはずです。 今年の課題は 「商店街に建つ併用住宅(木造3階建て)」 です。 1階が店舗、2階・3階が住宅という構成になるかと思います。 以前は一級建築士でなければ取り扱えなかった木造3階建ての設計ですが、 2025年4月の法改正で、二級建築士でも扱える ようになりました。 ところで、 「商店街の店舗併用住宅」と聞いて、 皆さんはどんな風景を思い浮かべますか。 何となく、昭和の商店街をイメージされるのではないでしょうか。 空き店舗が増え、やがて空き家になり、寂れていく商店街。 それが社会課題になっているのが、今の日本です。 試験の課題そのものが、 時代の宿題を映しているような気がしてなりません。 さて、ここで建築士の数について、少し書いておきたいことがあります。 一級建築士の登録者は、 約38万人 (令和7年)。 毎年、微増しています。 ところが、 実務(設計・工事監理)を行える建築士事務所に所属する一級建築士は、 約13万人(令和7年)。 さらに重複登録があるため、 実際には約10万人弱 とのことです。 そのうち 50代以上が約7割、60代以上が約4割 。 20代は、なんと1パーセント しかいません。 将来的に一級建築士が著しく減少する見通しのため、 大学在学中に受験できるようにという動きもあります。 二級建築士も、似たような状況です。 登録者は 約80万人 (令和7年)。 そのうち 建築士事務所に所属する二級建築士は、約8万人 です。 資格に合格しても、実務者として活躍する人が少ない。 これが建築士の実情 です。 所属建築士になると、 3年ごとの定期講習と考査を受けなければなりません。 建築基準法をはじめ、関連法令の改正が続きますから、 その学習も必要です。 年々、責任が重くなっている印象があります。 『建築士としての仕事なんて、やってられない』 そう思ってしまう資格者が増えているのではないか、と...

「何だこの雑誌は?」から30年。「致知」と歩んだ日々

長年、30年近く購読を続けている雑誌があります。 人間学を学ぶ月刊誌「致知(ちち)」です。 この雑誌名「致知」は、 中国古典・四書五経のひとつ「大学」にある 「致知在格物(ちちはかくぶつにあり)」から引いたものだと、 発行人の藤尾秀昭氏が語られていました。 「致知」との出会いは、30歳の頃。 書店の雑誌コーナーで目にしました。 表紙には「致知」の文字だけが大きく強調され、 グラビア写真などは一枚もありません。 「何だ、この雑誌は?」 と思って、すぐに書棚に戻しました。 当時、本屋には週に2〜3回通っていました。 大学を卒業してすぐに今の会社に入り、 社会人としての体系的な教育を受けないまま (名刺交換の方法や電話応対といった基本動作も知らないまま) 仕事をしていたのです。 現場のことは、見て覚えました。 配管工の仕事もこなし、 住宅建築についての知識は増え続けていましたが、 ビジネスマンとしては、まっさらな状態でした。 それで、ビジネス書を読み漁っていたのです。 そうした書籍とは、まったく色合いの違う「致知」。 書店に行くたびに気になりはじめ、 しばらく経ってから、とうとう購入しました。 読んでみても、よく分からない言葉ばかりで、 正直、ちんぷんかんぷんでした。 それでも、誌上に登場される方々が ご自身の人生経験から語られていることは、 紛れもない事実です。 なんだかインスパイアされてしまい、 そのまま年間購読を申し込んでしまいました。 その最新号が「致知」10月号です。 特集は「運をつかむ」。 巻頭には「総リード」と呼ばれる、 発行人・藤尾秀昭氏による特集の解説があります。 運をつかむ(強くする)には、徳を積むこと。 そのための条件として、次の3つが語られていました。 第1の条件 「与えられた環境の中で運命を呪ったり、不平不満を言ったりせず、最高最善の努力をする」 第2の条件 「自反尽己(じはんじんこ)」 自らを反省し、己を尽くすこと。 第3の条件 「立場にあぐらをかかない」 『なるほどなぁ』と思うと同時に、 自らの言動を振り返りました。 反省するばかりです。 30年近く読み続けてきても、 毎号、新しい気づきがあります。 毎月「致知」に向き合うことは、 自分らしさ...

AIに奪われるのは、仕事ではなく「ムダな作業」でした

「AIに仕事が奪われる」 この言葉、昨年あたりから耳に入ってくるようになりました。 AIエージェントが日本でもブレイクしだした2月頃からは、 本当に頻繁に見聞きします。 AIエージェントの導入が遅かった当社でも、 粛々と実装が進んで います。 そして、AIエージェントが動くことによって、 見える化・測れる化も一緒に進んで いきました。 そこで痛感したことがあります。 ムダな作業、非効率な作業が、 いかに多かったか、ということ です。 仕事を任せることが、 そのままブラックボックス化を推進していました。 私のマネジメントの過ち です。 さて、「AIに仕事が奪われる」という表現は、 もっぱら職業のカテゴリーで語られています。 その中には、事務職もあります。 現状で感じているのは、こういうことです。 ムダな作業や非効率な作業に従事する事務職は、確かに不要になる。 けれども、AIの方がいい領域があるのと同じように、 人の方がいい領域も、きっちりとある。 奪われているのは職業ではなくて、 これまで誰も測れなかった「ムダな作業」の方なのだと思います。 当社のAIエージェントは、Claude CodeとCodexを使用しています。 7月時点ではClaude Codeのみでしたが、 Codexも動かすようになってから改善のスピードが加速しました。 8月は、毎日のようにシステム改善を行っている状況です。 その急速な変化には、スタッフも対応しなければなりません。 これまでの働き方のパターンが壊れていくので、 大変だと思います。 だからこそ、任せきりにしないこと。 見えるようにしておくこと。 そして、人の方がいい領域を、人に残しておくこと。 そこは私の仕事だと思っています。 明後日から9月です。 9月も、変化(進化)のスピードは さらに速くなる見込みです。

「うちは財産がないから」ほど、気をつけたいのです

当社は、 昭和51年1月26日に株式会社として設立 しました。 おかげさまで、今年で50年になります。 始まりは、 水道工事店 でした。 ハウスメーカーの下請けとして、戸建住宅やアパートの給排水設備工事。 そして下水道の普及にともなう、トイレの水洗改良工事。 汲み取り便所から水洗便所へ、という工事を一般のご家庭向けに営んでいました。 やがて 脱下請け として、住宅リフォーム工事へシフトします。 当初は水廻りのリフォームでしたが、 屋根外壁の塗装、そして耐震リフォームも手掛けるようになりました。 一級建築士事務所に登録してからは、 家全体をまるごと直す、今で言うリノベーションを行いはじめ、 新築も手掛けるようになりました。 さらに不動産事業も。 火災保険の代理店もしています。 常に変化し続けてきたのですが、 変わらないのは、住宅専門 ということです。 そして最近は、相続のご相談を受けて、 コンサルティングもするようになりました。 相続のご相談 は、 お客さんのご家庭の状況をお聴きすることになります。 住宅リフォームやメンテナンスなどで長くお付き合いしてきたお客さんの場合には、 ご家庭のことを話すことへの抵抗感が、少なくなるようです。 相続のご相談が増えているのは、 ご自宅やご実家などの不動産が絡むからです。 次のグラフは、国税庁の相続税の申告実績をもとに作成したものです。 土地が30.2%、家屋が5.1%。 合計すると 35.1% になります。 家屋の割合が低いのは、家屋に価値がないということではなくて、 相続時の建物の大半が、築年数の経過によって 評価が下限の水準まで下がっているからです。 大抵の場合は、建物付きの土地についての相続対策になります。 ですから、建築士事務所としての観点、不動産業者としての観点、 そしてFP事務所としての観点。 この3つの観点から検討することが、重要になってきます。 次のグラフは、最高裁判所「司法統計年報」より、 家庭裁判所における遺産分割事件の認容・調停成立件数をもとに作成したものです。 遺産価額が5,000万円以下のものが77.6%。 4分の3以上を占めています。 「うちは財産がないから・・・」 とお考えの方がいらっしゃいます。 けれども 争族に発展する ...

お盆休みは、のんびり読書のはずが

この夏は、ここ数年の猛暑と違って過ごしやすく感じています。 雨が多いかなとも思いますが、子供の頃もそうだったし、 気温もこんな感じでした。 夏休みの宿題で絵日記がありましたが、 気温30℃以上を書くことなど、数日あるかないかだったと記憶しています。 そして気温が低く、雨が多かったせいなのか、 やたら蚊に刺されまくっています。 耳元に『ぷぅ〜ん』と聞こえただけで、もう痒くなってきます。 さて、お盆期間中は、次女が帰仙してくれました。 三女は、北海道にて合宿中。 12連勤で睡眠4〜5時間という中、頑張っている様子。 四女は、東京にて仕事。 長女は、次女に合わせて家に来ていました。 孫たちはすっかりパワーアップしていて、 仕事をしているのに、代わる代わる邪魔しに来てくれました。 ほんの僅かな時間ですが、 家族がある(いる)ことが、ありがたいことだと思いました。 『お盆休みは、のんびりと読書』 に憧れているのですが、 なかなか実現できていません。 まあ、それだけ家族に構ってもらえているということなのでしょう。 本を読む時間より、そちらのほうが、きっと贅沢な時間なのだと思います。

瓦屋根が危ないのではありません

本日午前2時57分頃、岩手県沖を震源とする最大震度4の地震が発生したとのことです。 気象庁によると、マグニチュード5.6。 7月28日に熊本で発生した最大震度7の大地震は、マグニチュード7.1でした。 この間、マグニチュード4以上の地震が30回以上も発生しています。 宮城県沖でも起きています。 熊本地震の被害について、少しずつ分かってきました。 テレビで、瓦屋根の住宅の倒壊について専門家の解説を見ました。 屋根が重たいことの影響を解説しているのですが、 アナウンサーの質問が「瓦屋根は危険だ」という方向へ 誘導しているような印象を受けました。 専門家が時間を気にせず自由に解説できる場ではないこともあってか、 どうしても瓦屋根そのものが問題であるかのように伝わってしまうのでは。 そう思いながら見ていました。 そもそも、どのような構造計算にもとづいて設計し、建てたのか。 そこがポイントなのです。 瓦屋根であろうが、金属屋根であろうが、 屋根材の重さそのものが問題なのではありません。 揺れたときの荷重に耐えられるように設計し、施工しているかどうかです。 同じことが、太陽光発電パネルにも言えます。 太陽光発電パネルは、1枚あたり15kgから25kgの重さがあります。 メーカーや発電量などによって重さは異なります。 同じ面積あたりで比べれば瓦屋根より軽いとは言え、 構造耐力上、その屋根に載せても大丈夫なのか。 そこをあまり検討されないまま設置されているお客さんが、 どうも多いような印象です。 瓦屋根や太陽光発電パネルについて書いてきましたが、 建築物や工作物は、完成した直後から劣化がはじまっています。 これは避けられません。 ただ、劣化のスピードを遅くするためのメンテナンスをしている建築物・工作物と、 そうではないものとでは、年数を重ねるほどにまったく違う状態になります。 メンテナンスの必要性については、身体だって同じですよね。 大事なのは、ご自宅の劣化状態と耐震性について、 現在時点の状況をきちんと把握しておくことです。 地震のニュースが続くこんな時期だからこそ、 一度ご自宅を見つめ直してみませんか。 安全安心な生活を維持するために、 どうぞお気軽にご相談ください。 LINEなら簡単です。 https:...

ちょっとだけ善人ぶってみた、帰りの新幹線

国土交通大臣登録住宅リフォーム事業者団体 一般社団法人ベターライフリフォーム協会 東京地域会 において、 「生成AIとAIエージェントの活用事例」 というテーマで講演するため、 7月31日に東京へ行ってきました。 東京駅に到着し、東北新幹線の改札を出ると、 人、人、人です。 まっすぐ歩くことができません。 よそ見をして歩いている人、スマホを見ながら歩いている人を 避けながら前に進む状態が続きました。 地下鉄丸ノ内線で西新宿駅へ。 外へ出た途端に熱気にさらされ、淀んだ空気に閉口しました。 アスファルトやコンクリートからの反射熱が厳しいのです。 身長の低い子どもは、もっと熱気にさらされているのだろうな。 そんなことを思いながら歩くのですが、 どんどん汗が吹き出てきました。 慣れなのでしょうか。 スーツを着たまま歩いているビジネスマンを見かけると、 凄いなぁと感心してしまいます。 さて、翌日の帰りの新幹線です。 事前に予約を確保していなかったため、 満席表示を見て「しまった」と後悔。 座席を確保するのに、かなりの待ち時間が必要になりました。 やっと確保できたのは、3列シートの真ん中の座席。 座っていたら、幼児を前抱っこした女性が おっきなスーツケースを運びながらやってきました。 窓際の座席です。 いったん通路に出て、通れるようにしました。 女性はスーツケースとデイバッグを脚の前に置いて、 窮屈そうに座りました。 幼児を抱っこしたままなので、これはかなり疲れるだろうな。 そう想像して、 「スーツケースを荷棚に上げましょうか?」 と声をかけました。 ちょっと逡巡した感じがしたのですが、 「かなり重たいのですが、お願いできますか」 と返答がありました。 確かに重たくて、 幼児を抱っこしたままスーツケースの上げ下げは、 かなり無理があると思いました。 「どちらまで行かれますか?」 とお聞きすると、 仙台より先で単身赴任しているご主人に会いに行くのだそうです。 「仙台で降りるので、その時にスーツケースを下ろしますね」 と伝えました。 安心された表情に見えました。 仙台駅到着時に、約束を果たしました。 乗客が多く降車し、乗っていた号車から乗車してくるお客がいなかったので、 座っていた座席は空...

本を読まなくなったのに、読む量は増えている

先日、お昼を食べたあとに「15分だけ仮眠を」と横になりました。 気がついたら、2時過ぎ。 起きたあともしばらくぼーっとしていて、 どうやら熱中症気味だったようです。 それ以来、アルカリイオン水をこまめに飲むようにしています。 皆さまもどうぞご自愛ください。 さて、読書の話です。 年間の目標は200冊。 ところが現在、26冊。 しかも、うち20冊が小説です。 AIを使うようになってから、 ビジネス本をまったくと言っていいほど読まなくなってしまいました。 週に数冊読んでいたのが、ウソのようです。 知りたい情報は、AIの検索やディープリサーチで十分。 新しい情報を捕まえるにも、YouTubeやSNSで十分。 本屋さんへ足を運ぶ回数も、 週2〜3回から、2ヶ月に1回くらいまで減りました。 AIエージェントを使うようになってからは、 さらに読書時間が確保できず、 小説まで先送りになっています。 ――と、ここまで書くと「読まなくなった」話に聞こえますが、 実はそうではないのです。 文字を読む量そのものは、 間違いなく増えています。 AIエージェントに仕事や作業をしてもらうと、 きっちりと報告が上がってきます。 それに、こちらは目を通さなければなりません。 思考や作業はAI。 読んで意思決定をするのが自分。 読んできっちり理解できなければ、 分かるまでAIに質問を重ねる必要があります。 兎に角、読む、読む、読む。 その繰り返しです。 これを長時間続けると、脳が疲労します。 身体を動かしたあとの疲れとは、まったく違う疲労感です。 本の冊数は減った。 けれど、読む力はこれまで以上に問われている。 そんな不思議な時代に入ったのだなと、 しみじみ感じている今日この頃です。 とはいえ、やっぱり紙の本もめくりたい。 この夏こそ、積んだままの小説に手を伸ばそうと思います。 ■ おすすめ動画 相続した実家、売る?貸す?住む?後悔しない判断基準を専門家が解説 https://youtu.be/BG8KFiJmNn4 ■ おすすめ記事 仙台のマンション価格は高すぎる?最新データで相場と買い時を解説 https://www.realestate-sendai.com/column1131/ 仙台市の新築マンション価格はいつ...

親が認知症になると、実家は売れなくなる ―― 知っておきたい「その前」の話

先週、とうとう熱帯夜がありました。 寝る時にエアコンを使うのが苦手でもあるので 我慢しているのですが、寝苦しくて疲れが取れるどころか、 蓄積させてしまったような感じです。 さて、先日、YouTubeに一本の動画をアップしました。 テーマは「親が認知症になったとき、実家は売却できるのか」。 日々の相談のなかで、 いちばん多く、 そしていちばん切実にお聞きするお悩みのひとつです。 今日はそのお話を、少しかみくだいて綴ってみたいと思います。 「実家を売って、施設の費用に」――その一歩が、踏み出せない 「親が認知症になってしまった。実家を売って、施設の費用に充てたい」 そう考えるご家族は、決して少なくありません。 ところが、いざ動こうとすると大きな壁にぶつかります。 親御さんの判断能力が低下してしまうと、 たとえ実の子どもであっても、 実家を勝手に売却することはできないのです。 「家族なんだから、なんとかなるだろう」 ――そう思っていた方ほど、この事実に驚かれます。 判断能力が下がると、暮らしのあちこちで「連鎖」が起きる ご本人の判断能力が下がると、 実は売却だけの問題では済みません。 預貯金の引き出しや定期の解約ができなくなったり、 契約ごとが止まってしまったり。 介護や施設にお金がかかる時期に限って、 肝心のお金や資産が「凍りついた」ように動かせなくなる。 ひとつのつまずきが、次のつまずきを呼ぶ。 そんな連鎖が、暮らしのあちこちで起きてしまうのです。 分かれ道は、「本人の意思確認」ができるかどうか 実家が売れるか売れないか。 その分岐点は、 ずばり「ご本人の意思確認ができるかどうか」にあります。 不動産の売買は、法律上とても重い契約です。 「この家を、この値段で、この人に売ります」 という意思を、ご本人がきちんと示せること。それが大前提になります。 だからこそ、判断能力がしっかりしている「元気なうち」と、 そうでなくなったあとでは、 取れる選択肢の数がまるで違ってくるのです。 「成年後見制度」には、二つの入り口がある 判断能力が低下したあとの受け皿となるのが、 「成年後見制度」です。 ここは少しだけ丁寧に。 成年後見制度には、大きく二つの入り口があります。 法定後見 ―― すでに判断能力が下がってしまったあとに、家庭裁判所に申し立...

買い物ついでに、実家じまいの一歩を——鶴ヶ谷で相続・不動産相談会

昨日、7月11日(土)、宮城野区鶴ヶ谷のavAin(アバイン)にて、 相続・不動産相談会を開催しました。 これまで毎月、桜ヶ丘のブランチ仙台で開いてきた相談会。 おかげさまで好評をいただいており、 このたび鶴ヶ谷団地でも開催する運びとなりました。 「自宅じまい」「実家じまい」——頭の片隅にはあっても、つい後回しにしてしまう。 それが、多くの方に共通する本音ではないでしょうか。 日々の暮らしが優先で、なかなか腰が上がらないものです。 だからこそ、まずは気軽に。 ちょっとした買い物のついでに立ち寄って、話をしてみる。 相続について、少し情報を聞いてみる。 そんな小さな一歩から、 ムダな税金の支払いを避けられたり、 不動産売却で損をせずに新しい生活を手に入れられたり—— そうした方は決して少なくありません。 「相談してよかった」。 その一言をいただけることが、私たちの何よりの励みです。 次回は、7月20日(月)。桜ヶ丘のブランチ仙台にて開催します。 お近くにお越しの際は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。

きゅうりとAIエージェントと、この夏の挑戦

めっきり梅雨ですね。 ジメジメした空気のせいなのか、 朝にセットした髪型が、 午後になると寝起きのように爆発しています。 この時期になると、 スーパーに「とうもろこし」や「枝豆」が並び始めます。 夏が苦手な私ですが、この2つだけは別。 毎日食べても飽きないほど好きなのです。 最近は「きゅうり」も沢山並ぶようになりました。 そこで、きゅうりの美味しい食べ方をYouTubeで調べてみたところ、 簡単に作れるレシピが思っていた以上にたくさんあったのです。 これは仕事の気分転換にちょうどいいかも――そう思って、さっそく挑戦してみました。 手軽なのに、十分お酒のアテになる。この夏は色々と試してみようと思います。 さて、この7月、国土交通大臣登録住宅リフォーム事業者団体である 一般社団法人ベターライフリフォーム協会の東京地域会にて、 当社のAI活用について講演させていただくことになりました。 去年までは「生成AI」一色でしたが、 今年に入ってからは「AIエージェント」の話題が氾濫しています。 当社でもAIエージェントを導入すべく、 私自身、日夜格闘している最中です。 ところが、分かれば分かるほど、分からないことが増えてくる。 やらなければならないことも、どんどん増えてくる。 「AIを使えば楽になる」と思っていましたが、 現段階では、実際のところ真逆なのです。 それでも、コツコツと実践を続けていると、 確実に何かが変わっていくのを実感できます。 大変ですが、これはもう止めるわけにはいきません。 そんな取り組みの様子を、 Facebookやnote、Xで発信してきました。 還暦オーバーじいさんのAI格闘記 https://note.com/sawaguchi_ai それに注目していただいたことが、 今回の講演のご依頼へと繋がったのです。 AI活用については、 まだまだ初心者レベルではありますが、 ご期待にきっちりとお応えできるよう、 精一杯頑張ります。 ■ おすすめ動画 相続した実家、売る?貸す?住む?後悔しない判断基準を専門家が解説 https://youtu.be/BG8KFiJmNn4 ■ おすすめ記事 仙台のマンション価格は高すぎる?最新データで相場と買い時を解説 https://www.realestate-sendai.com/colum...

続く地震と、あの日の応急処置 ―― 住まいの耐震化を思う

このところ、地震が続いています。 今朝も5時21分、岩手県沖を震源とする最大震度5弱(M6.1)の地震がありました。 ちょうどPCで作業をしていたところで、ゆっくりとした揺れを感じ、思わず手を止めてしまいました。 ここ数日をふり返ってみると、 26日 22時29分 最大震度6弱(M5.6) 山梨県東部 26日 12時46分 最大震度4(M5.8) 千葉県北東部 25日 20時58分 最大震度4(M4.7) 岩手県沖 25日 7時30分 最大震度6強(M6.9) 岩手県沖 (出典:気象庁 地震情報より) と、各地で大きな揺れが相次いでいます。 思いたくはないのですが、「宮城でも大きな地震が来るのでは……」と、どうしても頭をよぎってしまいます。 余震の中で屋根に上った、あの日々 東日本大震災のとき、私たちは翌日から住宅被害の応急処置作業に動きました。 当時、多くのゼネコンやハウスメーカー、ビルダー、リフォーム業者さんは、社員を自宅待機させて、しばらく様子をうかがっていたそうです。被害規模の甚大さ、そして余震が続く状況を思えば、それが常識的な判断だったと思います。 それでも私たちは、揺れの続くなか、屋根へのブルーシート掛けや瓦礫の撤去など、なんとか住宅で生活できる状態に戻すための応急処置を続けました。 スタッフや職人さんたちが、本当に頑張ってくれました。みな自身も被災者であり、自宅の後片付けを後回しにしての作業です。応急処置についてはちょうど1ヶ月のあいだ、無償で対応しました。 活動を続けるには、ブルーシート、トラロープ、土のう袋、軍手、資材、ガソリン、食料といった物資を、ひたすら調達しなければなりません。全国の仲間たちから支援物資が送られてきて、本当に助けられました。 なかでも、いちばん苦労したのがガソリンです。社員や職人さんの通勤、そして現場を訪ねるための移動に、どうしても欠かせないものだったからです。 いま思い返すと、無茶なことばかりでした。 正直なところ、次は同じようにはできないだろうと思います。(えらい出費でもありましたし……) 「備えておく」ことの、難しさ その経験があるからこそ、私は耐震診断や耐震改修(耐震リフォーム)を、地道に積み重ね続けています。 ただ、お客さまにご提案しても、なかなか受け入れていただけない...