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社内木鶏会を再開


「社内木鶏会」というのは、

月刊誌『致知』をテキストに、会社内で

人間学を学ぶ月例の勉強会です。


月刊誌『致知」を発行している

致知出版社により広められており、

同社によると国内外1200社で導入されて

いるとのこと。


月刊誌『致知』は、書店で販売されておらず

定期購読にて部数を伸ばしている雑誌です。


堅い内容の記事が多く

その『致知』をテキストにしての勉強会は

宗教的だとの批判を聞くこともあります。


勉強会という行為自体なのか

テキストに『致知』を用いるからなのか

までは確かめていません。



日本人は、無宗教者が多いと言われている

ことから信仰のような教えに対する

拒絶反応があるように思います。


私などもそのひとりなのだろうと思うのですが、

両親共にその先祖から曹洞宗だったらしく

お墓参りでは曹洞宗のお寺へ

正月には神社へお参り

クリスマスにはケーキを食べる

みたいな子供時代を経て

何かこれと決まった信仰を学ぶとか

実践するとかしたことがありません。


それを無宗教だと思っていたのですが、

正月にこぞって神社へお参りしている

日本人を見た外国人が

まったく無宗教ではないし、

異様な光景にすら感じたという話を

耳にしました。



育った環境により培われた価値感に

よる感情にてまったく違う光景に

見えてしまうようです。



さて、その「社内木鶏会」ですが、

10数年続けていたのを数年前に中断して

いたのです。


私自身は30代の前半に『致知』に

出逢ったことで幾多の困難に立ち向かう

勇気を得たり、経営者としての資質を

磨くことへ大いに役立ってきました。


社員にもきっと役立つと思い

会社で社員分を購入し配布し

社内木鶏会を行い出したのです。


しかし、数年過ぎるとマンネリ化した

様子になっていきました。


『致知』や勉強会への興味関心の薄い人が

はっきりと態度に見えるようになり

それが他の人のやる気を削ぐという

ジレンマだったのです。


それ以上続けるとマイナス効果の方が

大きくなりそうだと思い中断したのです。



それから数年を経て

『致知』を深く読める社員が

増えてきたことから

9月に「社内木鶏会」を試してみた

ところ、かつて経験したことのない

とても素晴らしい状況でした。


そして10月31日にも開催しました。

主体的な集まりになったので

自分自身と違う感情や考えについての

共感度が高くなっている様子でした。


主体性を発揮して学ぶこと

相手を敬うことなどが起きていたのです。


「一冊の本が人生を変える」


ほんとそうだなぁ!

と私は思っています。


『致知』に出逢ったことにより

『修身教授録』という本を知り

読んでみたら難しい内容ではありますが、

著者の森信三先生の熱量に圧倒され

愛読書になりました。


毎日のように紐解いて読んでいます。



そして、晩年の伊與田覺先生に邂逅し

10年間教えを受けることが出来ました。


とても運がよかったと思います。


致知出版社は

「一冊の本が人生を変える」

「そういう本に巡り合えた人は幸せである」

と言い切っています。


”巡り会える”

”巡り逢える”

ではなく

”巡り合える”

を用いているところに深い意味がありそうです。


どのように思われますか?



(画像は『致知』12月号 [特集]追悼 稲盛和夫)

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