前回、わかい職人のことについて書きました。 その後に同業の年下の経営者から相談を受けました。 「『同業他社の経営者から、職人を社員で抱える会社は ほとんどないよ』と言われたのですが、 社長はどのように考えてますか」 という相談です。 残業の上限規制やハラスメント防止など 建設業、中小零細企業に適用になって 法令遵守をしようと思うと 昔のように職人を育てるのはかなり難しいし、 当社の社員の職人の場合には、1日の現場作業の 実稼働時間が6時間〜7時間程度、場合によっては 6時間以下になってしまうよ。 と伝えました。 社員の職人がいると 何かと小回りがきいて便利なものの そのような作業(工事)は、専門職を入れると 段取りに時間がかかることや費用もそれなりに かかることが難点だったからです。 しかしながら、正社員の職人にて 法令遵守を徹底すると 外注の専門職よりも高コストになります。 (当社の場合なのかもですが) 団塊世代の職人が続々とリタイアし出し、 職人不足がどんどん深刻化していく中で 戸建住宅の修繕(小口工事)は 技術力、対応力、応用力が必要な割に 価格が安い(お客さんからすると 財布から出て行く現金なので高いという イメージが強い傾向があり)ため、 需要、要望があっても これからの時代は対応することが かなり難しくなっていくものと思っています。