ある団体が本部事務局を移転することになり 事務局スタッフが不動産会社を当たって 複数の候補物件を見つけたとのこと。 理事長がそれらの物件の内見をしたものの いずれも不満足。 東京都心5区(千代田区・中央区・港区・渋谷区・新宿区) では、コロナ禍のテレワーク移行によるオフィス物件の 空き室率が高くなりました。 徐々に解消されつつあるものの まだ5%を超えているらしいです。 その団体も都心5区内での移転を検討していたので、 簡単にいい物件が見つかるのではと思っていましたが、 現実は厳しかったようです。 納得いく物件が見つからないことで 理事長自ら物件探しに・・・。 好立地であり、いい感じのオフィスビルでありながら 募集広告が出ていない空き室物件を発見し、 交渉して移転先が決まりました。 優良物件なため仲介管理をしている不動産会社は 募集広告をしていなかったのです。 理事長が妥協せずに足を使って 掘り出し物を探し当てたケースです。 そこまでして探し当てられる人は なかなかいないと思います。 先日、ある方から仙台市内で戸建住宅を 新築する土地を探している相談を受けました。 候補地が限定です。 それも人気エリア。 不動産屋の情報も集めているものの いい物件がないという話です。 予算のことも含めて いろいろと伺って見たものの かなり難易度が高い内容でした。 そして要は楽してよい物件を見つけたい ような印象です。 その気持ちは分からない訳ではありませんが、 土地や建物を売ろうとしてる所有者としては 少しでも高く売りたいと思うのが人情です。 仲介する不動産会社としても 売上に直結する仲介手数料が高くなる方が いいと思うのも人情だと考えます。 継続的な取引であれば、 今回はお安くするというケースがあるでしょうが、 一般個人相手の不動産仲介となると 1回きりのビジネス機会であることが 圧倒的に多いため、仲介手数料を値引きしたり、 売主に対して積極的に値引き交渉することは 難しいものと私は思います。 表に出てこない優良物件を見つけるには 何らかの努力が欠かせません。 そしてその努力が報われるとは限らないのが 厳しいところです。