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2月, 2021の投稿を表示しています

『今はちょっと、ついてないだけ』人生の敗者復活戦ってあるんだ

こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 『今はちょっと、ついてないだけ』伊吹有喜著 光文社文庫 を読んだことについて お伝えします。 伊吹有喜氏の著書を読むのが初めてです。 仙台市内の書店で文庫本の散策をしていた時に 平台にPop付きで目立つように置いて ありました。 ”ついてない” という言葉を目にしスルー その後、何度か見かけて とうとう持ち上げてしまったのです。 主人公立花浩樹は、 私よりちょっと年上 バブル期崩壊による転落した人生からの 新たなスタートへ向かう物語。 裏表紙の帯には 「仕事、家族、友情、恋愛。 人生はなかなかうまくいかない。 でも、きっとみんな、 今はちょっと、ついてないだけ。」 とあります。 そこには、様々な挫折を経験した 男女がからみだし敗者復活戦へと なっていきました。 自分自身の歩んで来た人生とは まったく違うのに なぜか共感が増殖していくのです。 そうしてこの物語にはまっていきました。 人生にはいろいろな出来事があり うまくいくことよりも うまくいかないことの方が多く だから共感したのだと思います。 壁にぶつかっている時に 気分転換するには うってつけの物語だと思います。 人との出会い、繋がり、絆、 そこに救いがあるようです。

『「新しい世界」世界の賢人16人が語る未来』そんな未来へと

こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 『「新しい世界」世界の賢人16人が語る未来』クーリエ・ジャポン編集 講談社現代新書 ( iPad アプリ Kindle 使用) を読んだことについて お伝えします。 東日本大震災の後に いろいろなメディアで取り上げられた ハーバード白熱教室の マイケル・サンデル教授 『サピエンス全史』 『ホモ・デウス』 の著者 ユバァル・ノア・ハラリ教授 など著名な方々による 第1章 コロナと文明 第2章 不透明な世界経済の羅針盤 第3章 不平等を考える 第4章 アフター・コロナの哲学 第5章 私たちはいかに生きるか というテーマに分けて論じられた 事柄をまとめた本です。 この1年間 コロナ感染症拡大により 何度となく思考停止に陥り 情報をかき集めて 出口を探るため 再び思考を巡らす ということをしてきました。 この本を読んで 思考の欠けていた部分が 繋がってくる思いになり ひと筋の光明が確かに見えました。

「三体Ⅱ 黒暗森林 下」ただただ悔しい思いが積もる

こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 「三体Ⅱ 黒暗森林 下」劉 慈欣著 早川書房 を読んだことについて お伝えします。 「三体」 「三体Ⅱ 黒暗森林 上」 「三体Ⅱ 黒暗森林 下」 「三体」三部作の第一部、第二部と 計3冊を読み終えた訳ですが、 この3冊に共通したのが 読み進むのが厳しかったことです。 3冊目は2冊目よりも 内容の理解度が高くなったと思うものの つぎはぎなのです。 全体を続けての内容理解が出来ていません。 読んでいる内容をイメージ出来て 読み進んでいくと 突然見えなくなるのです。 やがて再び見えてくるのですが 内容のイメージが繋がった訳ではありません。 全世界2900万部突破という エンタメ小説 SF小説のはずが ミステリー小説のようでもあり 様々な伏線がしばらく立って 繋がる場面が出て来ます。 それだけでも 凄い小説なことだけは 分かります。 それをきちんと読めない 読解できない悔しさを ひしひしと感じさせられました。 本の帯には 絶賛のコメントの数々 この方達は 「三体」が織り成す世界観を 読み解けたのかと うらやましく思いました。 第三部はこの春頃に刊行されるとのこと。 それまでに読解力を たいして高められることが ないだろうとしても 少しでも高めて 第三部に挑みたいです。

「幻庵」(中):純粋な囲碁へのあり方が懊悩により醜い駆け引きへ

こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 「幻庵」(中)百田尚樹著 文春文庫 を読んだことについて お伝えします。 「幻庵」(上) では、 囲碁そのものについての興味、 関心度が高くなった事柄について 思考したことを 乱雑に書きました。 「幻庵」(中) に入ると 上巻とは違って 読み進める中で 頭の中には江戸時代の情景描写を 浮かべながら 物語が進んで行きました。 実力勝負の囲碁の対極であるはずが 地位を守るため 地位を得るため に男達の醜い駆け引きがあったのです。 そのような事象は 今も昔も変わらない ということなのでしょう。 そんなことは小説だからと 言ってしまえば そのとおりなのかもしれません。 著者百田氏が この著作について どれほどの資料を調べたのか 分かりませんが、 物語の中に ときおり挟む 資料からの読み解きの推察が 史実としての 納得感があるのです。 それは 数多くの対局の棋譜が 保存されてきたこと そして、現在の棋士が それらの棋譜を読み解いている ということが補足されており、 物語のリアル感を増す 不思議さを醸し出すのです。 このような具合で 瞬く間に 「幻庵」(中) を 読了しました。 「幻庵」(下) 楽しみ!

「2025年を制覇する破壊的企業」誰もがこの11社から逃れることはできない!

こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 「2025年を制覇する破壊的企業」山本康正著 SB新書 (iPad アプリKindle使用) を読んだことについて お伝えします。 過激な書名に加えて 表紙に 「誰もがこの11社から逃れることはできない!」 とあり、 著者の経歴として 米ニューヨーク金融機関 ハーバード大学院理学修士 元グーグル ベンチャー投資家 と 表紙に経歴が書いてある本って そう言えば これまで見たことがないような? この本は ネットフリックス クラウドストライク GAFA+M テスラ ロビンフッド ショッピファイ インポッシブル・フーズ についての分析による 未来予測の本です。 先日、Amazonで 在庫ありで2日後に届くとなって いたモノを購入手続きをしました。 ところが翌日にメールが届き 発送手続きしたら 3週間以降になるとの知らせだったのです。 明日(8日)に使用したくて 購入を決めたのに 3週間後では無用のモノになるのです。 そこですぐに キャンセル手続きに進んだところ 何と チャットボット での対応だったのです。 カスタマーサポートに チャットボットを使う企業が 増えていると聞いていたものの 初めての体験。 あまりにも便利すぎて これは人の働く場が どんどん失われて行くなと実感しました。 この本には、 私が知らなかった世界が描かれており それがリアルに なるんだなぁと思わされました。 便利さが加速していくことが 本当に人類にとって 望ましいことなのだろうかと 不安にも思いました。 「第2章 5年後、あなたの仕事はこう変わる」 には、 「5年後、必須の5つのスキル」 「淘汰される業界にいる人はどうしたらいいか?」 などがあります。 ここの部分について 何度か読み返した方がいいなと そして 子供達とスタッフに伝えていく必要があるなと 決めました。 現実にならないことを祈りたいものの 想定して準備を進めておくことが ムダになるとはほとんどないと 思えるのです。 この本に出会えて ラッキーでした。

「岳飛伝 十一 烽燧の章」 烽燧の読みは”とぶひ”

こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 「岳飛伝 十一 烽燧の章」 北方謙三著 集英社e文庫 (iPad アプリKindle使用) を読んだことについて お伝えします。 さて、この漢字 ”烽燧” まったく読めませんでした。 現代国語の成績2の実力発揮! (^^;) 調べたら読み方は ”とぶひ” でした。 火や煙を使って連絡する施設 なのだそうです。 のろしを上げる場所という ことなんでしょうね。 広大な大地が続く 中国の場合には 有効な連絡手段として 発達していたのだろうと推察します。 「岳飛伝」をご存知の方でなくても 「水滸伝」は耳にしたことが ありますよね。 「水滸伝」は宋の時代に 革命勢力的な梁山泊が繰り広げる物語です。 その「水滸伝」の続編が 「楊令伝」があり 物語に登場する女真族と 梁山泊の総帥楊令により 宋帝国が崩壊し 南部へ逃避して南宋を建国。 そして中国は女真族によって 金が建国されました。 そこに登場していた 宋側の将軍岳飛を中心にした 続編が「岳飛伝」です。 「岳飛伝」全17巻 「岳飛伝 十一 烽燧の章」 は、動きが加速しています。 どうやら12巻あたりから 佳境に入っていきそうな印象です。 岳飛伝1〜9巻までは 「水滸伝」「楊令伝」 に比べて読み進めるのが ちょっとキツかったのですが、 10巻頃から状況が変わってきました。 「水滸伝」全19巻 「楊令伝」全15巻 から続く超大作のフィナーレのため 「岳飛伝」では、 かなりのページを割いて 主流ではない部分を 丁寧に描いてきたのかもしれません。 そうだとすると 12巻以降は読み進むスピードが加速し 早く次を知りたい、 読みたいとなってくることでしょう。 夏前までには完読ですね。 楽しみ!