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11月, 2020の投稿を表示しています

「植物図鑑」という小説

植物にまったく興味がなく 知っている花の名称ですら数種類だけ 作家有川浩の小説が好きでなければ 絶対に購入することなどなかったと 言い切れるのが 「植物図鑑」有川浩著 幻冬舎文庫 である。 それも購入したのは1年以上前、 購入して未読の本たちの中に ずっと置かれたままだったのを 久しぶりに有川浩氏の小説を 読みたいと思って 重たい気分を持ちながら手に取り 読み始めた。 そもそも「植物図鑑」という題名に 小説なのか分からず、 (購入した時に中を見ていないため) もしかしたら本当に「植物図鑑」 なのかもしれないという思いもあり 表紙をめくったのである。 そうしたら つくし シロツメクサ フキ タンポポ ふきのとう などなどの写真が やっぱり植物図鑑だったのかぁ? というところから ヘクソカズラ という知らない植物名の 第1章が始まり 物語がスタートしていった。 その中にきちんと ヘクソカズラ が 登場してくる。 ヘクソカズラ のヘクソとは、 なんと 屁糞 とのことだと言っている。 草に屁糞と命名するとは よほど臭いからなのだろうと 説明を聴くまでもなく想像してしまう。 2章以降も植物名で物語が展開していく 構成になっていた。 それも、知っている植物や食べたことが ある植物が続き 野草を料理して食べる部分に 惹き込まれてしまった。 そんな食べ方があったのかぁみたいな 感じである。 そのような展開が繰り返されて 野草への興味が喚起されてしまった。 昭和天皇の 「雑草という草はない」 というお言葉も物語の中で用いられており、 昭和天皇が植物に関するどのような 研究をされていのかまで 気になってしまった。 そして、極めつけは 本屋へ行った際に ついつい植物図鑑が並んでいる書架の前に 立ってしまったのである。 手に取ることまではしなかったものの 数十冊も種類があったことに 少々驚いてしまった。 この小説を読んだことで 植物に対する思考が まったく変わってしまったようだ。 おそらく来春には、 この「植物図鑑」に登場する野草を 探してみることになりそうである。 特に ヘクソカズラ については 必ず探しだし、 その花を見たいと思う。 小説は、ほんと心の栄養補給アイテムだなぁ!

「鬼平犯科帳」にはまる

かなり昔、テレビで1度「鬼平犯科帳」を 視た記憶があるものの まったく興味がないままにいた。 宮城谷昌光氏、司馬遼太郎氏、北方謙三氏、宮部みゆき氏などの 歴史小説が好きなため 書架に歴史小説をまとめて販売している書店へいくと 必ず目に入ってきていたのが「鬼平犯科帳」シリーズである。 ちゃんと視聴もしていない 昔視たテレビドラマによる影響が 読まなくていいという小説にしていた。 今年の春にはまってしまい 1巻から14巻までを 短期間に読み切った 「本所おけら長屋」シリーズ 畠山健二著 PHP文芸文庫 によって江戸時代の物語への 関心度が高くなっていた。 何か気楽に息抜きになるような 江戸の街を舞台にした他の小説がないだろうかと 探して目に止まったのが 「鬼平犯科帳」 なのだ。 何度も何度もスルーして 一度も手に取って確かめることすら してこなかった小説なのに 気になってしまったのだから 自分の心変わりが面白いと思った。 そうして更に 全24巻もあるから これではまった場合には しばらくは安定的にリフレッシュに使えるぞ みたいな思いも浮かび 試しに第1巻を購入して読んでみた。 長編のシリーズになるだけあって 面白すぎた。 1巻の第1話で即落ちしたような印象。 そして2巻目。 「あれっ  文字が大きい」 確かめたら「決定版 鬼平犯科帳」となっていた。 ネットで調べてみると その他に「新装版」というのがあった。 どうやら 「新装版」で文字が大きくなり 「決定版」で更に文字が大きくなったらしい。 第1巻が「新装版」だったため 文字の大きさの違いに気づいたということだ。 まぁ、確かに最近の文庫本は 文字が大きくなっている。 読みやすいものの ページをめくる頻度が多くなるで どちらかと言えば 昔の方が好みである。 「鬼平犯科帳」シリーズは、 月1冊ペースで読んでいこうと考えているので 再来年の秋頃に完読予定。 そう考えただけでも 楽しくなるから 小説は面白い。

「鬼手」を読んで

濱嘉之氏の「鬼手 世田谷駐在刑事・小林健」講談社文庫 を読みました。 駐在刑事って何? そして「鬼手」という書名から 猟奇殺人の小説? 濱嘉之氏の小説は 同じ講談社文庫の 警視庁情報官シリーズ 「警視庁情報官」で知り それが面白くて 「警視庁情報官ハニートラップ」   「警視庁情報官トリックスター 」 「警視庁情報官ブラックドナー 」 「警視庁情報官サイバージハード 」 「警視庁情報官ゴーストマネー 」 とシリーズを順番に読了しています。 それらは書名で おおよその方向性をイメージできた いたのが、 この小説については まったくもってハズしてしまいました。 カッコいいような ゴツいような 俳優でいうと 誰がイメージに合うだろう? と考えても 思い浮かばないのです。 駐在の顔と刑事の顔 そのギャップの大きさに 楽しんで読めました。

早起き出来るようになったのは

若い時は早起きが苦手でした。 大学生の時、アルバイト先の社長から ゴルフをした方がいいとアドバイスされ そうしたら翌週には、 ゴルフクラブのハーフセットを 購入しに連れて行かれ、 その翌週には 松島チサンカントリークラブ大郷コース デビュー。 惨憺たる状況で スポーツ大好きなのに ゴルフは嫌いだと思ったのです。 その後、20代で何度かしたのですが、 まったく楽しめずにいました。 そしてその後は 早起きしなければならないこと そして雨降りでもプレーするということ を理由としてゴルフを遠ざけました。 まぁ早起きが苦手なのは 事実だったので 楽しくもないことに 頑張って早起きするのも何だし という思いが増幅されたと思います。 7時前に起きるのが辛くて 6時台に起きることを早起きだと考えていました。 そのような自分が、 今は基本としては 午前3時50分起床 です。 午前3時50分にアラームをセット その30分後に2度目のアラームをセットしています。 2度目のアラームで起きるのは、 月に数回あります。 また、前日に飲み会があって 深酒した時には 起床が6時台に変わります。 午前3時50分のアラーム前に目覚めることも 月の半分くらいあります。 午前2時台に目覚めた時には 寝直すこともありますが、 起きてしまうことの方が多いです。 このようになったのは、 40歳になって迎えた正月から 朝5時起きにチャレンジしたことに始まります。 40歳という節目で それまでの生活リズムを変えて 自分を変えようと決心したからです。 やってみたら結構簡単にできちゃうもので、 それを継続し習慣化してしまいました。 朝活がとても効果的であることも分かり、 そうなると欲が増えてくるものです。 5時起きを4時起きにしたらどうなる? みたいなノリで4時起きに変えてしまいました。 それがしばらく続いて 4時から朝活をスタートさせようと考えるようになり、 起きてから10分あれば準備出来ることから 午前3時50分起床に数年前に変えたのです。 最近は、更に忙しい状況なので 朝の時間がもうちょっと欲しいなと思っており、 起床時間を早めようかと迷っています。 そうなると朝活ではなく夜活になるかな みたいな、どうでもよいことまで 考えてしまったり、 ちょっとアホですね。 超早起き習慣になり 困っていることがひとつあります。...

「三体」を何とか読了

いやぁ〜 久々に小説で途中挫折をするところでした。 その小説とは、 世界でヒットしているという SF小説「三体」(劉慈欣著)早川書房 です。 書店で平積みになっているのが 気になり購入しました。 ところが読み始めてみたら ヘビーすぎて 本当に世界でヒットなの? と思ってしまい 10分ちょっとで止まってしまったのです。 その後、何度も同じようなことを 繰り返しつつ、これは自分には 難しすぎてダメかなと思う状況に そして2週間ほど放置したままに 13日が誕生日だったので 節目だからと あきらめない というキッカケにしてしまおうと 理由をつけ 気持ちを入れ直して 途中から読み進めてみました。 そうしたところ 徐々に話しが見えるようになってきて 先へ先へとページをめくるように 変わっていったのです。 残り300ページ近くあったのですが、 一気に完読しました。 あとがきを読むと 日本語訳についての苦労がヒシヒシと 伝わってきました。 そこからも物語の構成が難しさを 帯びていたのだと思いました。 この「三体」という小説は3部作であり、 今回読了したのが1部作目です。 2部作目も既に日本語訳が出版されて います。 また大変な思いをすることでしょうが、 挑戦します。 物語がどんな展開をしていくのか これまで味わったことのないSFの世界観を 愉しみたいと思います。

神酒クリニックで乾杯を

軽いタッチでスピード感があり 医師という職業における ヒーロー戦隊モノみたいなワクワク感で 楽しく読めました。 専門書やビジネス書を多く 読んでいるために、 ときおり読書疲れします。 そんな時には YouTubeやAmazonプライムを見て 気分転換をするのですが、 軽めの小説を読むのが最も良薬です。 とは言っても小説の場合には、 好き嫌いがハッキリ出てしまい 嫌いなタイプの小説に遭遇すると 気分がどんよりし 一層に疲れてしまうのです。 そのため、 知らない作家の小説には なかなか手を伸ばせません。 「神酒クリニックで乾杯を」 の著者である 知念実希人氏 のことは 書店で売れ筋上位になっていた 「レゾンデートル」 という小説で知りました。 しかし、その小説を読むまでには、 認知してから数ヶ月を要しています。 いろいろな書店で 「レゾンデートル」 を見かけているうちに 「これは読んだ方がいいかも」 と思うようになり、 購入してしまいました。 レゾンデートル:存在理由 ということも 気になっていた要因だと思います。 そうして、読み始めたら 面白くて一気に通読してしまったのです。 それで作家 知念実希人氏の他の作品へ の興味を沸き立てられ 「仮面病棟」 「時限病棟」 と読み 「神酒クリニックで乾杯を」 これが4作目の小説です。 VIP専門のクリニックで 繰り広げられるサスペンスなのに 安心して楽しくなるストーリー展開。 サスペンス小説はドキドキ感で 読み進むもののように思って いたのですが、 ワクワク感で読み進むというのも ありだなと思いました。 あっという間に読み終えて、 これは映画化されそうと思っていたら、 すでにテレビ東京でドラマ化し 放送終了していたことが 後追いで分かりました。 小説を読めるのって ほんと幸せです。

「致知」を読み、感想文を書く

人間学を学ぶ月刊誌「致知」に出会って 20年を過ぎています。 10数年前からスタッフにも「致知」を配布して 月に1度「社内木鶏会」と呼ばれる 感想文の発表会を行っていました。 月に1回とはいえ、 スタッフを集めて実施することが 難しくなり中断していました。 その結果、スタッフに配布されている 「致知」は積ん読になり、 しばらくしたら捨てられている 雰囲気でした。 月に1度でも「社内木鶏会」を開催していれば 課題の記事程度は読んでくれていたのが まったく表紙を開くこともなく処分される というのは、長年愛読してきた私にとっては 心が切り裂かれるような感じです。 そのような沈痛が続く中で スタッフ全員が読まなくなった訳ではない 読むように促す何かを用意すれば状況が 変わってくるだろうと考えました。 毎月の「致知」には、 特集記事や連載記事が多数掲載されています。 その中のひとつの記事でも読んで その感想文を書いて提出するよう 任意で求めたのです。 やがてポツリポツリと 実践するスタッフが出て来ました。 その感想文を読むと 社内木鶏会で発表されていた感想文よりも しっかりとした内容が多かったことに 驚かされました。 かつて師と仰ぐ 故 伊與田覺先生に「大学」を学んだ際に 「読書百遍意自ずから通ずる」 ということわざがあるので 「大学」を百日間素読するようにと指導を 受けました。 百日間の素読をしました。 出来が悪いため、 それでは意味を理解することが まったく出来ず、 それならばと千日の素読を目標に変え 実践しました。 これはかなり大変でした。 朝に声に出して素読をするため 子供達にもいろいろな反応があったようです。 そのような経験を経て 何かを掴めたと思います。 その経験から、スタッフへ 100日間連続で「致知」を読み 感想文を書くように指導しました。 数名がチャレンジするようになり これまでに5名が達成しています。 このプロセスにおいて 感想文が変容することを まざまざとスタッフ達に見せつけられました。 「致知」12月号は 「苦難にまさる教師なし」 という特集です。 当社は、幸いにも営業を継続できて いますが、2月の住設機器受注停止から コロナウイルス感染拡大の影響を受けて います。 新しい社会へシフトしていく中で 様々な苦難に直面しており スタッフ達も直面しています。...

東京オリンピック観戦チケット払い戻し

 一昨日、Tokyo2020から 東京オリンピック観戦チケット払い戻し に関するメールが届きました。 購入した観戦チケットは、 原則そのまま利用できるとのことで ちょっとホッとしたような感じです。 来年に延期したことで 観戦が難しくなった場合には 払い戻しが出来るとのことですが、 その手続き期間を見て 「えっ!」 と思いました。 期間が短いのです。 まぁ、期間が長いと 「みんな払い戻しをしてるよ」 「後だと払い戻ししてもらえなくなるらしいよ」 みたいな噂が増幅して 雪崩式に払い戻しが殺到することを 防止する狙いがあるような気がします。 今年は世界中が危機に 遭遇している訳ですが、 かつて昭和39年の東京オリンピック開催によって、 日本が発展成長し出したように 来年、東京オリンピック開催を実現することで 世界が平和そして発展成長する始まりに なるのではないでしょうか。 オリンピック観戦楽しみだなぁ!

ショーン・コネリー氏の訃報より

  今朝、Yahoo!ニュースで俳優ショーン・コネリー氏が 亡くなられたことを知りました。 子供の頃にOO7シリーズのジェームズ・ボンドに 憧れたものでボンド愛用の拳銃ワルサーPPKの プラモデルを作ってボンドのマネをしていたことを 思い出します。 ショーン・コネリー氏は、ジェームズ・ボンドの イメージが強すぎたのですが、 それを自分の中で変わったのが 「アンタッチャブル」です。 ベテラン警察官としての渋い演技に 軽やかに立ち回るジェームズ・ボンドと180度 違う雰囲気に圧倒された感があったからです。 「レッド・オクトーバーを追え」 も好きな映画です。 ご冥福をお祈りいたします。