こんにちは 住生活コンサルタントの 澤口司(一級建築士、宅地建物取引士、2級ファイナンシャルプランニング技能士)です。 本日は 汚いものとして扱われるようになった ウンコ について科学した文献 「ウンコはどこから来て、どこへ行くのか」 〜人糞地理学ことはじめ〜 湯澤規子著 ちくま新書(電子書籍版) を読んだことについて お伝えします。 まずもって ”人糞地理学” という学問があったことに驚き! ご存知だったでしょうか? この本を読みたいと思ったのは、 数年前に 「江戸の糞尿学」永井義男著 作品社 を読んだことに始まります。 「江戸の糞尿学」 が あまりにも秀逸すぎて ウンコの奥深さに魅了されてしまったからです。 先日書いた 「本所おけら長屋」 は 江戸時代の長屋を舞台に 様々な人情物語が繰り広げられて いるのですが、 その長屋の配置図にも 厠(トイレ)が書かれています。 長屋において厠は 絶対必要不可欠な場所なのです。 その糞尿が売りモノ 大家さんの収入だったのです。 居住者の生活レベルによって 長屋には差があり、 糞尿の売値も違っていたというのです。 生活レベルが高い 居住者が多い長屋ほど 良質の糞尿として 農家に高く売れるということですね。 最も高い値がついたのが 江戸城の糞尿だったそうです。 将軍様や大奥のウンコが 最高ということですね。 このような知識を得て ウンコへの関心が 高くなっていったのです。 さほど遠い昔ではない頃まで 人糞が肥やしとして 用いられていたことを 知っている世代が まだ多くいるはずです。 子供の頃に 田んぼで遊ぶ際に 肥だめに落ちないよう 注意された記憶があります。 そこでこの 「ウンコはどこから来て、どこへ行くのか」 です。 ウンコの歴史的な扱い そして世界各地における ウンコの扱いの違い 昔の日本人は 凄かったのだなぁと驚嘆します。 そして、この本を読んで ウンコに世界を救う未来を感じました。 ウンコは偉大です。