【読書の回】
「八本目の槍」今村翔吾著 新潮文庫
直木賞作家の今村翔吾氏による小説で
吉川英治文学新人賞受賞した作品。
豊臣秀吉が天下を取るプロセスで
大活躍をした家臣
賤ヶ岳の七本槍
加藤清正や福島正則は
名前と武辺ぶりについては
様々な歴史小説やドラマなどで
見知りをしていたものの
その他の5人については
ほとんど知らずにいました。
豊臣政権時代にどのような役職だったのか、
所領はどうだったのか、
豊臣家が滅びていく時には
どのような立ち位置だったのか
など興味を示すことがなかったのです。
石田三成と言えば
お寺に休息に来た秀吉への
お茶の振る舞いについての
エピソードが有名である。
1杯目は大きな茶碗にぬるめのお茶
2杯目そして3杯目と変えていく
というあれである。
4杯目があった!?
3杯目までのコンセプトを
知っているが故に
4杯目をどうする?
と考えると思考が固まってしまいました。
書名は「八本目の槍」です。
賤ヶ岳七本槍に
もうひとりの武将が加わるとのこと。
石田三成という人物について
新たな視点にて思考・思慮の
深さと広さを感じさせられ
きっとそうだったのだろうなと
思いました。
とても面白く感慨深い物語を
読むことができました。
感謝です。
コメント
コメントを投稿