スキップしてメイン コンテンツに移動

「聞いたことがないリフォーム業者」の急増。その裏側にあるリスクと業者選びの難しさ








最近、聞いたことがないリフォーム業者が続々と増えてきたような印象を受けます。

ポストに入るチラシの数も、以前より多くなった気がしませんか?

実は、住宅リフォーム業界には「誰でも明日から始められる」という側面があります。


1. 「見よう見まね」でできてしまう怖さ

住宅リフォーム工事の多くは、

一定規模以下であれば建設業の許可なしで受注が可能です。

つまり、特別な経験や知識がなくても看板を掲げられてしまうのです。


今はYouTubeなどで工事方法を簡単に調べられる時代です。

料理に例えるなら「レシピを見れば作れる」のと同じように、

見よう見まねでリフォームを行う業者も存在します。


しかし、料理の味や見た目がプロと素人で天と地ほど違うように、

リフォームもまた然り。


SNSなどで発信されている現場を見て、

「法令や技術知識がないがゆえの発想だな」

と驚くこともあります。

中には、プロの目から見て「これは危険だ」と感じるケースも少なくありません。


2. 仙台エリアに潜む「1,000社以上」の業者

当社が活動する仙台エリアだけでも、

個人事業主を含めれば1,000社以上のリフォーム業者がいると言われています。

  • 行政が把握できる業者: 建設業許可や建築士事務所登録をしている
  • 行政が把握しにくい業者: 上記の登録がない

まさに「玉石混交」の状態です。

警察庁などが悪徳業者への注意を呼びかけるチラシを配布していますが、

その実態はあまり知られていません。


3. 「見積金額の差」に隠されたコンプライアンス

真面目に法令を遵守しようとすると、リフォームの間接コストは年々上昇しています。

ここを適切に行っているかどうかが、見積金額の差となって現れます。

  • 廃棄物の適正処理: 解体した廃材はリサイクルや産業廃棄物として処分が必要ですが、その費用は年々上がっています(不法投棄は大きな社会問題です)。
  • アスベスト(石綿)への対応: 解体に伴う石綿含有建材の調査・取り扱いは非常に厳格化されています。
  • エアコン一台の設置でも: 外壁に穴を開ける際は、有資格者による事前調査が義務付けられています。これを怠ると刑罰の対象になります。

こうしたルールを守らない業者と、法令を遵守する業者。

「安さ」だけで選ぶことのリスクが、ここには隠されています。


4. 「大手なら安心」というわけでもない

では、大手企業なら安くて安心かというと、そうとも言い切れません。

大手は年間休日125日以上、有給消化、

さらに高い平均年収など、働く環境が整っています。

しかし、その手厚い販管費は当然、工事金額に乗ってきます。


新築住宅であれば、工場の効率化や大量仕入れでコストダウンが可能ですが、

一件一様の住宅リフォームでは、現場の効率化に限界があります。

同じ工事が存在しないリフォームの現場において、

大手が安く工事を行うのは、構造的にほぼ無理だと言えるでしょう。


お客さまは、何を基準に選べばいいのか?

営業マンの人柄でしょうか? 

それとも会社名でしょうか? 

法令が厳しくなり、業者が乱立する今、

住宅リフォームを検討されている方にとって、

業者選びは本当に難しく、大変な時代になったと痛感します。


だからこそ、私たちは「見えない部分の品質」と「誠実なルール遵守」を、

これからも愚直に発信し続けていかなければならないと考えています。


【参考動画】

「正直、一番人気がないリフォーム。それでも一級建築士が「キッチンより先にこれを直せ」と言う理由。」

【業界の裏側】ユニットバスの「70%OFF」は本当?安さだけで選ぶと危険な3つの理由


10年先の「安心」を今、つくる。〜シニアライフを輝かせる自宅相場把握のメリット〜

コメント

このブログの人気の投稿

建築物の構造関係技術基準解説書2025版改訂

建築基準法の大改正がこの4月1日に施行されました。 その大改正に伴い建築物の構造関係技術基準解説書が 改訂されました。2020年以来のことです。 従来の一般的に行われていた 木造住宅の新築工事やリフォーム工事において 従来通りでは法令違反になる場合もあるため、 慎重に対応していく必要があります。 特にリフォーム工事においては、 リフォームしたことにより違反建築物にしてしまう 可能性もあります。 知らなかったでは済まされないことであり、 お客さんへ法令遵守でのリフォーム工事についての 説明責任と共にご理解ご納得いただく努力も必要です。 長年、住宅リフォーム工事を営んでいますが、 中には屋根外壁塗装工事の際に 「よそでは足場なしで出来るって言ってたわよ。 だから足場代を減らして安くしなさい」 みたいな注文を付けられたことが何度かあります。 さすがにそのような理不尽な要求を受けた場合には、 足場の必要性についてご説明をした上で ご理解を頂けなければお断りしています。 このような事例は特異的なケースですが、 様々な法令が施行されているおとから、 ご説明をしなければならないことが多くなっており、 お客さんの立場としては 難しい用語が入る法令遵守に関わる説明を じっと聞かなければならないのも大変かと思います。 昔のように信頼関係だけで済んだ時代が懐かしく思えて、 法令を覚え、法令遵守を徹底しなければならない スタッフ達も大変だなぁと思う所です。

スイコーが太陽光発電を避ける理由

当社は、お客様より太陽光発電設備設定の ご依頼についてはお断りしています。 東日本大震災の年に東松島市への復興支援 活動をした際に、太陽光発電事業について 本格的に検討を進めたものの、 様々な理由から事業をしないと決断したのです。 スタッフには、やらない理由について概要を 説明し、以来お断りするよう指示しています。 光熱費が高くなったことで 問い合わせが増えつつあることも踏まえ 今朝、勉強会を開催して なぜスイコーは太陽光発電を受けないのか について説明しました。 以前は、口頭での概要説明だったため 納得出来ずにいたスタッフがいたかと 思います。 そこでエビデンスを入れたお客さん向けの プレゼンツールを作成し、今朝の勉強会に て説明したのです。 スイコーは、SDGs12「つくる責任つかう責任」 へ取り組んでいます。 それに該当するプレゼンツールになってい ることからも参加したスタッフ達には 腹落ちして貰えたような印象です。 太陽光発電の技術について否定しているの ではありません。どのようにその技術を 使うのかにおいてスイコーとしては 課題が大きすぎて対応不可なため、 そのような判断に至っているということです。

創業40年のご挨拶

  株式会社スイコー(旧社名:三伸水道株式会社)は、 おかげさまで本日、創業40周年を迎えました。 ここまでで来られたのは、多くのお客様、取引先の皆様、 そして地域社会の支えがあってこそです。 心より感謝を申し上げます。 創業から現在までの歩み 当社は、父と母、そして一人の職人とともに、 わずか3名でスタートしました。 当初は、不動産会社からの小さな修繕工事や 工務店からの水道工事をこなしながら、 一歩ずつ前進して行きました。 やがてホームビルダーや大手ハウスメーカーからも ご依頼をいただくようになり、多忙な日々へと 変わって行きました。 昭和62年、私も入社し、当時は毎日遅くまで 仕事に追われる生活が続いていました。 バブル崩壊により、厳しい経営環境になりました。 元請けからの一方的な発注価格の減額や 金融機関からの貸し剥がしを受け、経営危機に陥りました。 何とか一時的に回避できたものの、 このままでは会社の存続が難しいと思い、 住宅リフォーム業への進出を決意したのです。 初めての営業担当として採用したのは、 未経験の女性一人だけ。 彼女と一緒に二人三脚で道を切り開き、 平成8年2月には私が代表取締役に就任。 以降、ハウスメーカーから脱下請けへと動き出し、 元請けとして一般のお客様向けの住宅リフォームを 本格的に開始しました。 経営の転換と挑戦 ある地元企業の経営者から、 「君の会社は飼い猫型(下請け)か、野良猫型(元請け)か」 と問われたことがあります。 社長としての甘さがにじみ出ていたからなのでしょう。 下請けの安定から離れた状態にいることが どのようなコトなのか思い知らされました。 元請けとして経営する道は平坦であることが一度もなく、 何度も壁にぶつかりながらの道でした。 それでも「お客様の笑顔」と「ありがとう」の言葉が 私たちの活力となったのです。 現在の事業とサービス 現在、スイコーは住宅専門店として、 戸建住宅の新築・建て替え、 そして戸建てやマンションのリノベーション、リフォーム、 不動産売買仲介などをワンストップで提供しています。 さらに、空き家や実家の相続、 住み替えに伴う売却のご相談、 家族間の相続問題などに対応しています。  案件の状況により弁護士、司法書士、税理士、 土地家屋調査士などの専門家と連携し、 複雑な問題も丁寧に...