ないかと思う。
2003年(平成15年)から、
読書録をつけており
先月末までに3218冊を記録してある。
その中には、何度も読んでいる本があるので
実際には3000冊程度かと思うが、
2002年以前までに読んだ本をざっくりと
考えて3500冊前後とした。
「読書は量より質が大切」
という考えについて
その通りだと思いつつも
その質のレベルが低い吾は
量により本の読解力を磨くしかない
と思っている。
そんなことで年200冊読了を
目標にしているものの
平成26年に達成して以来
読書量が少ないまま推移しており、
11月末時点で154冊、
今年もどうやら未達に終えそうである。
このように質より量ということでは
あるものの、たまに
「これは!?」
と思うような本との邂逅がある。
そしてそのほとんどが
読み終えて
出会えて良かった
と思えるから不思議である。
今年11月までの154冊の中で
邂逅と言える本が
「センス・オブ・ワンダー」
レイチェル・カーソン著
上遠恵子訳 新潮社版
である。
何度も行ったことがある
大きな書店ではあったが、
おそらく一度も通ったことがない
書架の前で書店が推奨していた
この本が目に入ってきた。
吸い寄せられるように近づき
手に取って帯を読む。
「子どもたちへの一番大切な贈りもの」
と書いてあり、
これは読むしかないと思った。
中を開かずに購入決定。
先日、「植物図鑑」有川浩著 幻冬舎文庫
の影響を受けていたこと。
そして、自分自身の子供時代の体験、
我が子達の子育て期間中に体験させていたこと
などが重なる部分があり、
「あぁ〜、こんな風に思っていたのかも」
と思い返しつつ
1時間も掛からずに読了した。
読了後は、心が穏やかな気持ちになった。
そして、何度も読み返す本だと思った。
スタッフ達にも読まさなければとも思った。
なぜならば、当社の事業に
マッチングする思想だからである。
この「センス・オブ・ワンダー」は、
初版が1996年7月25日であり、
購入した本が第64刷。
原著は1965年に出版されており、
この本の前に和訳本が出版されている
ロングセラーの書籍であることが
分かった。
それほどの本でありながら、
これまでまったく出会うことが
なかったのは、
いかに自分の世界観が狭いのかの
現れでもある。
邂逅とは人とのご縁を表す言葉であることは
承知しているが、
本との邂逅というのもあるのだ。
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